今週は『だがしかし』がお休みなので、個人的に割と気に入っていたものの、連載が終了してしまった『ドリー・マー』について語ってみたいと思います。
ストーリは「夢の世界から目覚めた主人公。そこは羊が永遠の眠りで人類を捕獲している終末の世界だった」という感じです。
絵が暗い……つーか、いつもページの半分ぐらいは黒で塗り潰されているような感じですし、その絵柄に合わせるかのように物語そのものも暗い……
あと、独特すぎる世界観に最後まで馴染めなかった上、ヒロイン(だと思われる不思議生物)のドリーがウザくて好きになれませんでした。
つーか、主人公が得た『覚醒者』という力を≪具現化≫する能力者たちが現れましたが、打ち切りが決まったせいかアッサリと羊たちに制圧されたのも印象深いですねw
とまぁ、素直な感想を書けば、自分はいったいこの作品の何処を気に入ったんだろうか?…と不思議に思うほど、不思議と毎週読んでしまう訳の分からない魅力がありました。
たぶん、それは自分が主人公を気に入ったからだと思います。
最初の頃は何となくあやふやなキャラクターでしたが、『覚醒者』として吹っ切れてからは、苦境に陥ったり、周囲から精神攻撃を受けても、それらに屈せずに立ち向い、力を持って困難を粉砕する姿は正に少年誌の主人公!
…まぁ、あとは物凄くツンデレしてたのも気に入った要素のひとつですねw
また、奇抜なデザインをした羊や人物に眼を奪われがちですが、絵そのものは自分は嫌いじゃありません。むしろスゲー画力だと思います。
雑誌的に見れば人気が出るようなマンガではなく、短い連載になってしまったのはある意味納得なんですが、こういう異彩を放つ輝きも漫画雑誌には載っていてほしいですね。
バコハジメ先生。お疲れ様でした。
次の連載も楽しみにしておりますm(_)m