RisingForce-Zwei

基本的にはゲームやアニメを中心としたオタク趣味について語るBlogです……が、最近はどうみてもモンキー(FI)がメインです。本当にあり(ry

『ID:INVADED(イド:インヴェイデッド)』について語ろう!

 今年の冬に放映されていた『ID:INVADED(イド:インヴェイデッド)』が、なかなか…というか、かなり面白かったです。

 どれぐらい面白かったかというと、普段は円盤など買わない自分がBlu-rayBOX上下巻を購入してしまうほど!

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 つーかBOX下巻の発売がつい先日だったので、この機会にイド:インヴェイデッドについて語ってみたいと思います。

 んで、このイド:インヴェイデッドはどんな物語かをザックリと説明すると…

 舞台は現代。

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 主人公『鳴瓢 秋人(なりひさご あきひと)』は、連続殺人鬼の思念粒子により作られた仮想世界『イド』の中で名探偵『酒井戸(さかいど)』として、イドの中で必ず殺されている『カエルちゃん』の死の謎を解き、連続殺人鬼を追い詰めていく…というお話し。

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 「主人公が殺人事件の謎を解く」というとミステリー作品っぽい感じがしますが、実際はサスペンスドラマと呼んだほうがしくりきます。

 なので、この作品の楽しみ方としてはミステリーのように「提示された謎を解く」のではなく、「その謎が解かれていく過程を追体験していく」という感じですねヽ(´▽`)ノ

 この「追体験」が面白いんですよ!

 例えば、まず、このイド:インヴェイデッドは主人公の手足がバラバラにされている状況から始まります。

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 これには主人公もビックリ!

 つーか、視聴者だってビックリ!ww

 さらに主人公は記憶喪失状態なので、自分が何者なのか、なぜ手足がバラバラなのか、手足だけでなく何故この世界はバラバラに分解しているのか……

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 そういった情報が一切分かりません。

 話に登場している唯一の人物である主人公がその状態ですから、視聴者だって何が起きているのか全然わからないんですね(;⌒∇⌒)

 違う作品だったら、神話になれと言われた少年がQで「ミサトさん!教えてくださいよ!」と思わず絶叫するところでしょう。

 つーか、あれは視聴者も絶叫したw

 まぁ、その作品は今も昔も全てが謎のままなんですが、この作品は謎に対する答えが非常にテンポ良く提示されていきます

 バラバラなのには意味があり、この世界にも意味がある。

 そういった情報の出し入れのテンポ非常に心地良いんです!d(≧▽≦)

 それでいて、実は終わりへの伏線がさりげなく混ぜられていたりする場合もあって……

 最初から最後まで目が離せないし、登場人物を演じる声優さんの演技も素晴らしく、何回観ても飽きないんですよ!

 イドの中でいつも死んでいるカエルちゃんにも意味があり…

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 名探偵酒井戸の存在にも意味がある。

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 また、途中で3人目の名探偵『聖井戸御代』が登場するんですが…

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 主人公を含む他2名の名探偵には下の名前が無いのに、彼女だけフルネームが与えられており、これも2人目の名探偵への伏線だったと考えられます。

 そして、この作品の一番の見どころ…というか、一番思い入れが強くなるのは、やはり主人公についてでしょう。

 鳴瓢秋人は元刑事ですが、人を殺した罪で収監されています。

 何故、人を殺したのか?

 その理由もすぐにわかります。

 そして、多くの人が鳴瓢に同情し、「自分も同じ立場だったら同じ衝動に駆られたかもしれない」と考えると思います。

 だがしかし!

 第10話で本当の意味で鳴瓢の想いが分かる……

 というか、思い知らされるのです!

 挿入歌『Memories of Love』と共に流れる鳴瓢の回想シーン。

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 このシーンはイド:インヴェイデッドの制作陣が、全力で視聴者のメンタルを破壊しにきたとしか思えない……

 少なくとも、自分の心は確実にへし折られました……つД`)・゚・。

 このシーンを観たことにより、主人公の殺人に理解を示した「つもりになっていた自分」を思い知らされました。

 これは「理解した」なんて、そんな生ぬるい言葉で語られる程度のもんじゃねぇ

 やめろー!

 そんなに楽しい思い出を見せるのはやめろー!。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

 鳴瓢が感じた絶望と慟哭は正に彼の『イド』そのもの。

 己の身をも焼き焦がして、なおも尽きない衝動。

 そして、全てを焼き焦がし尽くし、尽くしきった後のこと……

 ちくしょー!

 その全部がきちんと表現されてやがる!

 イド:インヴェイデッドは本当に無駄が無いぜ……

 

 また、物語の終着も見事でした。

 全てが解決、ハッピーエンド!…という終わり方ではありませんが、殆どの謎が解かれると共に、物語の余韻がハンパありません

 特にカエルちゃんの最後のアレが……

 第10話は涙なくして観れませんでしたが、第13話も涙なくしては観れません(´;ω;`)ブワッ

 百貴さんの「それを待っていて欲しいんです…」という一連のセリフ。

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 それは、この物語を観た人が全員思う気持ちでしょう(断言)

 

 そうそう、この作品を語る上でBGMも忘れてはいけません。

 音楽については文章では伝えられない部分ですが、作品に使われているBGMや挿入歌が本当に素晴らしいんです!

 物語の雰囲気にピッタリ!

 これは実際に観ていただき、聞いてもらうしかない!

 

 つーことで、この作品をもっと多くの人に知ってもらい、観てもらいたいと思います。

 そして、是非とも第2期が観たい!

 …という気持ちが、この記事を書いた本当の理由でもあります(;⌒∇⌒)

 今ならAmazonプライム・ビデオで全話観れますので、プライム会員の方は是非ご視聴ください!

 騙されたと思って!つД`)・゚・。

 そんな訳で、id:INVADED(イド:インヴェイデッド)』

 超おすすめです!ヽ(´▽`)ノ

 

追伸――

 制作陣様!

 是非とも挿入歌が全部入ったアルバムを売ってください!お願いします!

 つーか、第10話の挿入歌が欲しいんです!つД`)・゚・。

 

さらに追伸――

 個人的には物語の最後で聖井戸が言う「全てお蔵入りとなるのだ」が最高に好きだったりしますww

 Blu-rayに収録されてた監督たちのオーディオコメンタリーでは「最後の駄洒落」と自嘲してましたが、自分はこういった言葉遊びは大好きですよ!d(≧▽≦)