前回、準備したアルマイト加工用の物品を使って、さっそく作業に入りたいと思います!( ̄□ ̄)q
さぁ!行くぞ!
んで、まずはアルミ吊架棒を準備します。
レッツアルマイトの取説を見ると、↑こんな感じでアルミの角材にゴムの重りを付けるみたいなんですが……
キットの中に入っていたゴムの重り、穴が無いんですよね(;⌒∇⌒)
つーことで、角材でグリグリやって無理やり貫通させました。
同じことをもうひとつ繰り返し、アルミ吊架棒が完成!
そして、試しで安定化電源とセッティングします。
イメージトレーニング!ヨシ!
そんでもって、取り敢えず最初は↓コレで実験したいと思います。
デイトナの『バイク用キャップボルトカラー M6 4個入り(91915)』の成れの果てですね(;⌒∇⌒)
モンキーのナンバープレートを止めるのに使っていたものなんですが、色褪せちゃったので残りの2個と入れ換えたんですよ。
では、改めて、今回行うアルマイト加工の手順を確認します。
の5段階で処理します。
なお、手順1~2はアルマイト加工されていない物であれば省くことができます。
また、超重要事項として、この処理中は素手で素材に触ってはいけないそうです。
特に手順3の後は素材の表面が不安定な状態なので、手順5が終わるまでは絶対に触ってはいけないそうです。
いいか!絶対に触るんじゃないぞ!(ダチョウ倶楽部待ち)
では、アルマイト加工を始めてみましょう!( ̄□ ̄)q
1.アルマイトの剥離
まず加工する素材を綺麗に洗浄し、パーツクリーナーなどで油分を除去した上でアルミ吊架棒にアルミ線で素材を吊り下げます。
加工中にアルミ線と素材が離れないように、割り箸などでしっかりと固定!
吊り下げる長さはタッパーの真ん中にくるぐらいですね。
準備ができたらアルムーバの出番です!
これでアルマイト処理されている表面を溶かしてやります。
どれぐらい入れておけば良いのか調べてなかったので、取り敢えず10分ほど漬けてみたところ……
驚きの黒さに!Σ( ̄□ ̄;)!!
やっべ!ちょっと付け過ぎたか!?( ;´Д`)
…と心配したんですが、どうやら杞憂だったようです。
2.スマット処理
アルマイトの剥離が終わり黒ずんだ素材をスマトリンに沈めます。
すると……
( ´Д`)<あらまぁ
驚きの白さに!
色が黒から白に変わるは一瞬でした!
なにこれ、面白い!ww
3.陽極酸化(アルマイト)処理
黒さが無くなった素材を電解液へと沈めます。
そして、電極を設置!
プラス(赤)をアルミ吊架棒へ。
マイナス(黒)を電解液の中に沈めた鉛板へ繋げ、安定化電源をON!
電圧を12Vへと設定します。
すると、写真では分かりづらいんですが、素材から泡が出ています。
この状態にして30分放置!
放置している間に気を付けることは、電解液の温度管理です。
電解液の温度を25℃以下に保つ必要があるみたいなので、たまに温度計をチェックしながら電解液を掻き回してやります。
4.着色(染色)処理
30分放置している間に着色の準備を始めます。
着色に使うステンレス鍋に入れる水を計量カップで計ります。
つーか、どれぐらいの量があればいいのか分からないので、300mlの軽量カップ2杯分として、600mlの染料液を作りたいと思います。
んで、今回は赤に塗りたいので赤の染料のラベルを確認!
標準使用量5g/Lとあるので、1000ml=5gで、つまり200ml=1gということ。だから600mlには3g溶かせばOKってことですね!?
つーことで、クッキングスケールで3gを計量して、水を600ml流し込んでやりました。
↑つーか、何で俺は3gの時の写真を撮らずに、こんな中途半端なところでシャッターを押したんだろうか?ww
兎にも角にも、後はこれを卓上IHコンロで50℃±5に暖めてやります。
そんなこんなで30分が経ち、陽極酸化(アルマイト)処理が終わった素材を水洗いします。
↑そして、俺はなんで水洗いしているところを写真で写してないんだろう?w
なお、この水洗い。
自分は面倒くさいので水道水を使いましたが、光沢を出すためには純水とかミネラルウォーターを使った方が良いみたいです(;⌒∇⌒)
んでもって、水洗いが終わった素材をそのまま染料液へと浸します。
水温50℃±5を維持しつつ、このまま15分間漬けておきます。
そして、色むらを防ぐために、たまに素材を揺らしたり染料液を攪拌したりしながら、その間に手順5の準備を始めます。
5.封孔処理
封孔剤を使って封孔液を作ります。
分量は染料と同じく200ml=1g。
容器の大きさも同じなので、600ml=3gを計量します。
…と思ったら、塊が落ちて4gになりました( ;´Д`)
まぁ、多い分には問題ないだろう!
……きっと、……たぶん、……大丈夫さ orz
んで、これで動揺したせいか……
封孔作業している最中の写真を撮ってない!・゚・(ノД`)ウワーン
なので、言葉だけでお伝えしますが……
作った封孔液を90℃以上に加熱します。
ぶっちゃけ沸騰させてもいいみたいですね(;・∀・)
そして、手順4で染料液に漬けてから15分経った素材を取り出し、水洗いします。
って、なんか片方が全然染まってない!Σ( ̄□ ̄;)!!
兎にも角にも、水洗いした素材を封孔液に入れ、15分間煮ます。
その15分間が終わったら、最後に水洗いをして……
これでアルマイト加工は終了です!ヽ(´▽`)ノ
封孔処理が終われば素材に触っても問題ないので、さっそく完成品を見てみましょう!↓
左はたぶん手順3で失敗しています。
右のに比べると泡があまり出ていなかったんですよ…(;´・ω・)
その代わり、右はばっちりアルマイト加工されましたね!d(≧▽≦)
裏側を見ても文句なしです!
試しにモンキーに付けている同じパーツと比べてみると……
ちょっと赤色が濃く、そして光沢が少ない仕上がりなのがわかります。
つーか、これは赤というよりもワインレッドだろ……
これは染料そのものの色の問題なのか……
それとも染料の濃度を変えれば、もっと明るい赤になるのか……
そして、光沢が少ないのは水道水を使った影響なんでしょうね(;^ω^)
色々と研究の余地があるなぁ……
でもまぁ、今日、初めてアルマイト加工するド素人が、ちゃんと色を付けることができるんですから、この方法を確立した先人方は凄いなぁ~と思いました(小並感)
では、このままの勢いで、他のパーツもアルマイト加工してみましょう!
前回はアルミ線をループ状にしましたが、今回は二又にしてみました。
また、気温が上がってきたせいで電解液の温度が25℃を超えそうなので、タッパーの周りに氷水を入れてやりました。
つーか、このために2重にしていたんですよ!( ´∀`)bグッ!
これが効いて、電解液の温度は終始18~22℃ぐらいでしたね。
なお、取説では保冷剤を使うことが推奨されていたんですが、我が家には保冷剤がないのでこんな対応をしてみましたよ(;・∀・)
んでもって、2回目のアルマイト加工の結果がコチラ!↓
両方ともばっちりアルマイト!d(≧▽≦)
これをさっそくフロントブレーキに取り付けてやれば……
↑before
↓after
ハラショー!マンマミーア!!
やっぱり色がキッチリと出ていると、パーツの映え方が違いますね!
そんじゃ、次はリアタイヤ周りだ!
と意気込んだ結果……
分かりづらいかもしれませんが、アルミワッシャーの凹部分に色が乗りませんでした…(o_)oバタッ
たぶん、手順1の剥離処理か、手順3のアルマイト処理の時に、凹部分に気泡が溜まって上手く処理が効かなかったんだと思います(´・ω・`)ショボーン
だから、気泡に注意して、もう1度やったら上手くいきましたよ!
これでリア周りのアクセントもバッチリです!ヽ(´▽`)ノわーい
↑before
↓after
アルマイト加工は処理するための時間は取られますが、普通の塗装のように乾燥を待たなくていいので、塗装後すぐにパーツを組み込んだり、加工をやり直したりできるのがとても便利だと思います。
そして、何よりも、これでアルミパーツの着色が自前で出来るようになりました( ̄ー ̄)ニヤリ
モンキーやVMAXのパーツだけでなく、そのうち再開しようと思っているMini-Zとかのアルミパーツも自分好みの色に染めたいですね~
つーことで、今回のアルマイト加工の満足度は星4つ!
『レッツアルマイト』という製品自体には星5つをあげてもいいんですが、自分の場合、直流安定化電源や卓上IHコンロの購入で余計にお金がかかっている分、お得感がちょっと低い感じですね(;⌒∇⌒)
そういった問題が無い人であれば、2万円行かずにアルマイト加工できるようになるので、試してみる価値はあるんじゃないでしょうか?