いつもなら『葬送のフリーレン』の感想を書くタイミングですが…
作曲家すぎやまこういち先生がお亡くなりになられたとの訃報が飛び込んできましたので、哀悼の意を込めた思い出話でも書きたいと思いますm(_)m
老害だと思うし、懐古厨でもあるし、多分に思い出補正がかかっている内容ですので、興味が無ければスルーしてください。
んでもって……
ぶっちゃけた話、若い頃の自分にとって、すぎやまこういち先生とはただの「ドラクエの曲を作っている人」でした。
だがしかし!
今でもドラクエの『序曲』と『勇者の挑戦』と『そして伝説へ』の3曲だけは今でもたまに脳内で勝手にBGMが流れ出したりします。
つーか、自分の中ではドラクエ3のゾーマとの戦いがトラウマ級に思い出深いんですよね…( ;´Д`)
それと言うのも、まず、見た目が怖い。
そして、凄まじい攻撃の数々!
こちらを情け容赦なく打ちのめしてくるのに、防御を固めることすら許してくれない!
正に大魔王!
ラスボスと呼ぶに相応しい貫禄!
小学生だった自分が感じたのは、圧倒的な恐怖でした……( ;´Д`)
それでも、心が折れずに立ち向かえたのは、あのBGMがあったからです。
ゾーマと戦う時に流れてくるあの勇ましいBGMが、大魔王の威圧にすくみ上りそうになる自分の心を鼓舞してくれたのです!
そして、迎えたエンディングは……
本当に感動しました。
それからしばらく経ち、兄がサントラを買ってきたんですが…
それで初めて、ゾーマ戦のBGMが『勇者の挑戦』という名だと知り、そのタイトルも含めて大好きな曲のひとつになりました。
だからなのか、今でも脳内でこの曲が流れる時は、殆どの場合、何らかの困難にブチ当たった時です(;⌒∇⌒)
自分はかつて、大魔王の恐怖と戦った記憶を頼りに、その困難に挑む訳です。
想い描くのは、かつての勇者パーティー。
何度も画面が赤く染まりながらも戦い抜いた、勇者と戦士と賢者2人。
たぶん、自分の中に少しだけある勇気というのは、おそらくあの戦いであの4人から生まれたものなのです。
そしてそれは、あの『勇者の挑戦』があったから生まれ、『そして伝説へ』によって忘れられない想いとなって、自分の中に残ったものなのです。
昔は「ただの」ドラクエの曲を作った人だったすぎやまこういち先生が、年を重ねる毎に「あの」ドラクエの曲を作った人へと変わっていきました。
東京オリンピックの選手入場で『序曲』が流れた時は、ついにゲームミュージックがオリンピックで使われるほどの認知度を得たのだと、思わずモニターの前で謎にガッツポーズするほど嬉しかったです。
ゲームという作品は、BGMだけが良ければいい訳じゃありません。
システムやビジュアルなどの様々な要素が合わさって、素晴らしい作品となるのです。
だから、ドラクエが国民的なビッグタイトルになったのは、たったひとりの力だけではありませんが…
敢えて、言わせてください。
すぎやまこういち先生が居なければ、今のドラクエは無かったと!
35年間も色褪せない名曲の数々……
すぎやま先生!
本当にありがとうございました!
どうか、ゆっくりとお休みください!!