長々と続いた黄金郷編もいよいよ終わりを迎えました…
たぶん、次回以降にエピローグ的な話が1~2話あって新章へ突入という流れだと思います。
ということで、今回は万感の想いを込めて、連載史上最強にして最も感情移入させられた大魔族、“黄金郷”のマハトの最期を看取りましょう…(´;ω;`)ブワッ
矜持を見せたデンケンお爺ちゃんが倒れた後…
マハトはまだ戦うつもりでした。
そう。
ソリテールたんを撃破したフリーレンが、自分を殺しに来ると分かっていたからです。
だがしかし!(別マンガ)
その眼前に広がったのは、かつて自分が黄金へと変えたの人々の賑わい。
そして、60年前と変わらずに慕ってくるヴァイセの民…
おそらくですが…、ここからマハトの意識が変わったように思えます。
最初は「立て直す」と言っていたように、追撃してきたフリーレンとの戦いに備えようとしている感じでしたが、復活したヴァイゼの民に会った後は一貫して「逃げる」と考えているようでした……
それは、正にソリテールたんが指摘していた「決して逃れられない魔族としての性質」なのかもしれません……
だがしかし!(2回目)
個人的には、もう己が助からないことを悟ったマハトが無意識にその場所を目指したのではないかと想います。
「この期に及んで」も目指した場所……
即ち……
自分を悪友(とも)と呼んでくれたグリュック伯爵の下へ…・゚・(ノД`)ウワーン
もうこの次のページで交わしたふたりのやりとりが最強無敵にエモすぎるので、敢えて画像は貼り付けませんが……
もう直接見て!読んで!泣き叫んで!としか言えない!!(´;ω;`)ブワッ
きっとマハトはその報告をするためにここまで来たんだよ!つД`)・゚・。
俺も死に際にはこういうやりとりをしながら死にたいと思うほど、このふたりは最後の最後まで素晴らしい主従関係を貫き通したのでありました……つД`)・゚・。
ふたりで煙草を吹かしながら語り合うシーンも最の高っ!!
マハトは語ります…
最後の最後まで、人の言う“悪意”も“罪悪感”も理解できなかったと…
そして、それに応えるグリュック伯爵の言葉に…
「存じております」と返すマハト……
つーか、一連のやりとりでグリュック伯爵はマハトが助からないことを確信する訳ですが……
そのマハトの傍を離れる時に肩へ手を添える姿に……
俺は涙を禁じ得ない!・゚・(ノД`)ウワーン
こうしてマハトは、後を追ってきたデンケン師に介錯されて塵となり消え去りました……
後に残されたのは、結局、その効力を発揮することが無かった『支配の石環』と……
グリュック伯爵の手向けの言葉でした(´;ω;`)ブワッ
七崩賢最強と呼ばれた大魔族は、本当に最後の最後まで、あれほど望み憧れたものを手に入れることなくこの世を去りました。
これが彼に対する“報い”ということでしょうか?
というか、なんだろう!このもどかしい感じは!!( ;´Д`)
確かにマハトは多くの人間を虐殺しただけで飽き足らず、ナイフを2本渡して「殺し合え」とか言い出す極悪非道な大魔族でしたが…
まさにコレ↓
せめて、人の悪意を知って欲しかった…
そして、それに触れて、自分がどれほどの増悪や哀しみを振り撒いていたのかを知って欲しかった……
後悔とか反省とかをしてほしいのではなく、それがどれだけ激しい感情で、その激しさが自分を打倒したのだと実感してほしかった……
だけど、やはり、この世界の魔族と人類は、決して相容れない存在ということを示すエピソードでもあるのでしょう。
だがしかし!(3回目)
少なくとも、マハトとグリュック伯爵との間には、間違いなく友情があったと信じたい!
それを持って、自分からのマハトへの追悼といたしましょう…(合掌)